濱いち屋の
こだわりと想い
生地
様々なランクの生地反物がある中で、濱いち屋は浴衣生地として使用される高級反物(特岡生地)を使用することにより、涼しさと着心地の良さを追求しました。着れば着るほど肌に馴染んで、やわらかくやさしい風合いになるのは最高品質の生地のあかしです。
目のつまった滑らかな生地で独特のツヤと高級感あふれる仕上がりが特長のため、魚河岸シャツの命でもある染めの発色もきめ細かく鮮やかに仕上げることができます。そのため肌触り・通気性・吸水性に特にすぐれ、夏でもさらっと涼しく快適に着用することができます。
手ぬぐい生地のランク
『総理』・・・ざらつきがあり、目の粗い生地
★★
『岡』・・・総理より肌触りがいい
★★★
当店使用→『特岡』・・・岡よりもさらに肌触りがいい、手ぬぐい生地の中で一番上等な生地
目のつまった滑らかな生地で、独特のツヤと高級感あふれる仕上がりが特長
耐久性もあり
★★★★★
染め
静岡県の郷土工芸品にも指定されている染色技法「注染そめ」の伝統ある一流の染色工場で、熟練の職人による丁寧な手作業で染めています。注染そめは液体の染料を使用するため、手捺染の顔料染めと比べて肌触りも良く、吸水性・通気性にもすぐれています。
そのため使い込むほどに色が落ち着き、味わいが出ます。
注染は日本独自の染色技法で、表裏全く同じ色に染色でき染料のにじみや混合による、ぼかしを活かして雅趣豊かな深みのある多彩な染色ができます。夏でも涼しく快適に着こなせてやわらかく自然な風合いを長く楽しめるように、すべて本染めにこだわりました。
特にグラデーションカラーの染めの美しさは芸術品。魚河岸シャツは染めのクオリティが一番重要です。
縫製
裁断から縫製までのすべてを手掛けるのは、日本の主要な祭りの衣裳を昔から幅広く作っている信頼ある縫製工場のベテラン和裁士さんたちです。
オリジナルの型紙を使用して細部までこだわった縫製のため、着やすさと耐久性にも定評があります。
デザイン
定番の伝統豆絞り柄やコーディネートしやすいスタンダードな涼麻(すずあさ)柄をはじめとする落ち着いた雰囲気の和柄シリーズや、日本の国宝でもある鳥獣人物戯画を所蔵する京都・髙山寺公認の反物を仕立てた鳥獣戯画コラボ魚河岸シャツ等、老若男女に愛される豊富なデザインを年中幅広く取り揃えています。
流行のアパレルブランドを取り扱うセレクトショップならではの感性でデザインした魚河岸シャツは、キッズ用はもちろんオシャレなパパママにも特に大人気です。
是非ご家族で濱いち屋の魚河岸シャツをオシャレにお楽しみください。
※当店製造の魚河岸シャツはすべて焼津魚河岸シャツ組合による、認定審査委員会の厳しい審査をクリアした認定書付きの商品になりますので、ご安心してお買い求めください。
濱いち屋の想い
私(濱いち屋店主)が生まれた場所は、魚河岸シャツ発祥の地と同じ焼津の浜通り。
浜通りから、私の「一(いち)」の歩みが始まりました。
自分の原点を大切に…
という想いで、「はま」と「いち」を入れた店名「濱いち屋」と名付けました。
明治時代生まれの漁師だった今は亡き私の祖父は、船をおりてから祖母と一緒に昭和後期まで浜通りで釣具を含む日用品雑貨販売業を営んでいました。
その鰯ヶ島地区の同じ並びには、魚河岸シャツの生みの親・森要三さんのご自宅もありました。
私の頭の中には、幼少期を浜通りで過ごした記憶が今でも鮮明に残っています。
浜通り発祥の魚河岸シャツの歴史と伝統を感じながら大切に守っていくことを、自分の使命のように感じています。
魚河岸シャツの歴史を辿り、大正生まれの長谷川寅吉さんから昭和初期の貴重な反物を託されての「魚河岸ヴィンテージ」復刻のストーリーは、テレビや新聞でも取り上げられて大きな話題となりました。
焼津市の秋のビッグイベント「オータムフェスト」の前夜祭として開催した「魚河岸シャツ祭り」や市内のまちおこしイベントの主催。
小中学校の授業の題材としての取材協力や児童生徒や大学生のインタビュー対応や自由研究・卒業論文への協力等、魚河岸シャツ周知のための活動にも積極的に取り組んでいます。
これからの濱いち屋も想いを込めた丁寧な仕事で、魚河岸シャツを作り続けていきたいと思います。